正しい歯の磨き方
歯磨きでは歯垢(プラーク)をしっかりと取り除くことがとても重要です。
歯磨きの基本
- 歯ブラシの毛先を歯の面には直角に、歯周ポケットには45度にあてて磨く
- 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐき(歯肉)の境目、歯と歯の間にきちんとあてる
- 歯ブラシは鉛筆を持つように3本の指で持って、軽い力で磨く
- 歯ブラシは5mm幅を目安に小刻みに動かして1~2本ずつ磨く
- 1か所を20回~30回程度磨く
- 1日1回は15分以上磨く
歯磨きは、1日3回ササッと磨くよりも、夜に1回丁寧に磨く方が効果が高いそうです。特に就寝前にしっかり磨くと効果が高いです。
歯ブラシの当て方がとても分かり易く参考になります。
歯垢(プラーク)のつきやすいところ
- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきの境目
- 奥歯のかみ合わせ
- 歯並びが悪いところ
各部分ごとの歯の磨き方を、サンスターの動画でチェックしてみましょう。
動画の中に出てきた二種類のブラッシング法について簡単に説明します。
- バス法
歯茎に炎症がある方向きのブラッシング法で、毛先の細い専用の歯ブラシを使います。
歯ブラシの毛先を歯と歯肉のさかい目に45°の角度で当て、小刻みに動かして磨いていきます。 - スクラビング法
歯茎が健康な人向きのブラッシング法で、虫歯予防には最も歯垢が効率的に落ちる方法です。
外側は歯ブラシの毛先を歯に直角にあてて軽く小刻みに動かし、内側は45°にあてましょう。磨きにくい場所、例えば前歯の内側などは歯ブラシを立てて1歯ずつ磨きましょう。
歯垢染色剤
きちんと歯を磨いているつもりでも、意外と磨き残しがあるものです。歯垢染色剤を使って自分が磨くのが苦手な部分をチェックしてみましょう。
歯磨きのコツ・ポイント
上手に歯を磨くコツ・ポイントをチェックしておきましょう。ほんの些細なことでも、その効果が格段に変わります。
- 歯磨き前の歯ブラシは濡らさない
水で濡らすとよく泡立つため、しっかり磨いている気分になってじっくり歯を磨かなくなる恐れがあります。 - 歯磨き粉を歯ブラシに馴染ませる
指で歯磨き粉を歯ブラシの中に押し込んでおくことで、効率的に歯磨き粉の成分を歯に付けることが出来ます。 - 歯の裏側から磨き始める
磨き始めの集中している時に、磨きにくい裏側を磨きましょう。 - 歯磨き後は水で口をゆすぎ過ぎない
せっかく付いた歯磨き粉の成分を全て洗い落とさないようにしましょう。 - 磨く順番を決める
毎回同じ順番で歯を磨くと磨き忘れがありません。 - 舌で確認する
ヌルヌル感やザラザラ感はないか、磨き残しがないかを歯の表面や裏側を舌でなめながら確認することで磨き残しを防げます。 - 夜寝る前に一番丁寧に磨く
下で簡単に説明しています。
歯磨きをするタイミングは?
食事が終わった直後の口の中は酸性で、虫歯のリスクが高まった状態になります。この状態が唾液によって中和されるのに約30分かかります。
口の中が酸性だと歯の表面を覆っているエナメル質が溶けやすい状態にありこの時に歯磨きをしてしまうと逆に、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまうことがあるので、食後30分以上経ってから歯を磨いたほうがいいと言われていました。
しかし最近は、「30分経ってから」などと気にする必要はなく、むしろ食後は早めに歯を磨いた方がいいと言われるようになりました。ただし例外として、炭酸飲料など酸の強い食品を摂取した後はすぐに歯を磨かない方がいいそうです。
歯を磨くタイミングよりも、間食などにより口の中が頻繁に酸性になることのほうが虫歯のリスクが高まります。のど飴などをずっとなめている人がいますが、控えたほうがよいでしょう。
朝起きてまず歯磨きをしよう
就寝中は唾液量が減って口内で細菌が増殖するため、朝起きた時は口内は細菌だらけです。
という訳で、朝起きてまず最初に歯磨きをして口内をキレイにしましょう。そうしないと朝食と一緒に細菌を体内に取り込んでしまいます。(軽くブラッシングするだけでも効果があります)
1日で最も大切な「就寝前」の歯磨き
寝ている間に口内で増殖した細菌は虫歯や歯周病の進行を促します。それを防ぐためには、寝る前にきちんとプラーク(歯垢)コントロールを行い、細菌の数を減らしておくのが大切です。
その為にも、就寝前は時間をかけて1日で最も丁寧に歯を磨きましょう。歯ブラシと一緒にデンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシなどの補助清掃器具を用いて磨くと効果的です。
補助清掃器具を使おう
虫歯の90%は歯と歯の間から発生するといわれていますが、歯と歯の間は歯ブラシでは磨けません。
デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って歯間汚れを落としましょう。
デンタルフロス
フロスにはワックスがついているタイプと付いていないタイプがあり、初心者にはワックスが付いているものがおすすめです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か使ううちにすぐに慣れます。
人気があるのはどうやらジョンソン・エンド・ジョンソンのフロスらしいです。
私はルシェロのデンタルフロスを使っています。
私はフロスも歯ブラシもどちらもルシェロを使っています。
歯間ブラシ
歯と歯の間の汚れを取ったり歯垢を残らないようにする効果は歯間ブラシの方が上ですが、歯と歯の間が狭くてブラシが入らない方も多いようです。歯と歯の隙間の大きさに応じて使い分けましょう。
ルシェロの歯間ブラシはヘッドの向きを変えることができ、奥歯から前歯まで口全体に使いやすい歯間ブラシです。
タフトブラシ
歯並びの悪い部分や奥歯の際など、通常の歯ブラシでは磨きにくい箇所の部分磨き用に適しています。
サンスターのサイト内でデンタルフロスと歯間ブラシの持ち方・使い方がとても分かり易く説明してありますので、初めて使う方は参考にしてください。
虫歯予防におすすめの歯ブラシは?
昔、歯磨きについて調べていた時に、歯の汚れが取れるのは毛細管現象によるものだと知ってとても驚きました。
毛細管現象で汚れを吸い上げるためには、毛先が歯の表面にきちんと付いている必要があります。ブラシを直角に当てるというのはこのためですね!
歯をきちんと磨くためにも、自分に合った歯ブラシを選びましょう。
歯ブラシ選びの条件
- ヘッドが小さいもの
- 毛の固さは普通のもの
- 毛が密で平ら(山切りでない)なもの
- 毛にコシがあるもの
歯医者さんもオススメの人気の歯ブラシ「タフト24」。
私が通っている歯医者さんでも売っているルシェロの歯ブラシ。
ちなみに私はルシェロ P-20を使っています。ヘッドがよりコンパクトで女性でも磨きやすい歯ブラシです。